これからの時期少しずつ気になってくるのが、ウールじゅうたんの臭い。特に湿度が高い時期は、対応についてよく質問されます。そもそもウールじゅうたんには毛穴から空気を吸った入り吐いたりする調湿作用があります。特にギャッベのように一日の気温差が大きいところに住んでいる羊は調湿作用が発達しています。

だからこそ、いつでもサラッとして夏でも冬でもお使いいただけますが、季節によっては湿気を吐く量より吸う量が上回った場合はじゅうたんに湿気が籠ることがあります。そのひとつのサインがウール臭なんです。

とはいっても、普段羊さんの臭いを嗅ぐこともないでしょうから分かりづらいと思いますが、ワンちゃんを飼っている方がおっしゃってたのはワンちゃんも洗ったりしてあげると動物臭がするとのことで、それに似た感じなのかと思います。

 

 

もし、お部屋中でウール臭がするときは、湿気が籠っている証です。その際は窓を全開にして新しい空気を入れていただければいいのですが、これはウールじゅうたんだけの問題ではないのです。天然木の家具をお使いであれば、やはり湿度の高い時期は窓を開けて湿った空気を逃がしてあげると、天然木への影響も少ないと思います。そう考えると、お部屋中が湿気満載なのをウールじゅうたんが臭いで教えてくれているんですね。

ただ、できれば匂いが発する前に対処したいところです。
そのときはお出かけ前にじゅうたんを半分めくって空気に触れさせてあげるだけでも、だいぶ湿気は逃げるのでお試しください。そして翌日に反対側の裏面を。もしお急ぎになられるときは扇風機等で風を当ててあげてもいいと思います。

 

 

お部屋中の湿気をウールじゅうたんが臭いで知らせてくれる。
ウールじゅうたんにはこんな湿度を知らせてくれる役割もあったのか、と感心させられますがやはり常に快適でありたいものです。より良い状態をより長く続けるためにも、たまに風通しをしてみてくださいね。
陰干しでもOK。天日干しも30分程度の短時間であればOKです。