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ギャッベは汚れない♪わけがない!
2022年05月25日

先日お客様とギャッベについてお話をしていたところ、唐突に「ギャッベって汚れないんですよね?」と聞かれました。私的には「ハイ?今、なんと???」という感じで頭の中は?だらけ。お客様がおっしゃるには「以前、関東に行ったときに初めてギャッベを見て、そのときにギャッベは汚れないからクリーニングに出さなくてもいい、と言われたんです。」と。

確かにギャッベは汚れない!
いやいや、そんなことはありません。正しくは汚れづらいです。ギャッベは目も細かく、織りがギューッと詰まっているため、ほこりが中に入りづらいのです。

ですので、普段のお手入れは掃除機掛けをしていただければ大丈夫。あとはたまに裏面もササっと掃除機掛け。空気の流れがいいところに干したりして、ギャッベをリラックスさせてあげるのもいいですね。ようは、人間がそよ風にあたると気持ちいいようにギャッベもそよ風にあたれば気持ちいいんです。もちろん声には出しませんが、きっとギャッベも「チョー気持ちいー」と言ってるはずです。きっと。

ちょっと話がそれ気味になってきましたが、ギャッベは汚れます。化繊などの静電気が帯びやすいものに比べれば汚れづらいとは思いますが、現実汚れます。掃除機を掛けていれば食べかすや髪の毛などの固形ゴミは取れますが、皮脂や汗などの湿った汚れは蓄積していく一方なんです。

 

下記の写真はリビングで5年使用したギャッベを洗った際に回収した水です。ちょっとオシャレに撮ってみましたが、結構汚れが蓄積していました。

ギャッベの素材のウールは羊さんにとって、人間でいうと髪の毛みたいなものですが、やっぱり汚れたり、傷んだりします。せっかく長く使えるものだからこそ、その良い状態を維持したいですよね。我が家も何枚かギャッベがありますが、やはり長く使いたいし、快適に使いたいなって思います。

 

こちらのギャッベはオールドで30-40年前のに織られて、実際現地イランの遊牧民に使われていたものになります。

 

いかがでしょうか??とても長持ちしますし、状態もいいです。色も綺麗です。ただこれ、使いっぱなしでこの良い状態が維持されているのではなく、やはりたまには現地でも洗ったりしているんですね。

私の想いとしてはせっかくギャッベをお使いであれば、良い状態で長く使っていただきたいですし、家族のようギャッベを迎えていただけたのであればたまにはリフレッシュさせてあげてほしいです。

では、ギャッベのクリーニングが自宅でできるかというと「洗いまではスイスイいくけど、乾燥が困難」です。当社にも自宅でクリーニングにチャレンジしたけど、生乾きでどうにもならないと年に数件ご相談があります。ウールはなかなか乾きにくいんですよね。かなり水分を含みますし、自宅での完全乾燥は難しいです。かと言って、コインランドリーでの乾燥はもっと危険ですので避けた方がいいと思います。場合によっては破損します。

 

 

となると安心できるのは、クリーニング屋さんです。しかし、餅は餅屋。クリーニングと言っても、シャツが得意なクリーニング屋さんもあれば、住宅を得意とするハウスクリーニング屋さん、そしてじゅうたんが得意なクリーニング屋さんもあるんです。専門店に勝るものはありませんよね。

ただ単に綺麗になればいいだけではなく、そのじゅうたんの織り方を知り、染め方を知り、繊維を知り、そして何と言っても織り子さんの想いも知り、本当に長く使うためのケアをしてくれる。そんなじゅうたんクリーニング屋さんにお願いするのが一番です。餅は餅屋です。