BLOGラグケアブログ
じゅうたんクリーニング「ラグケア」の誕生!
2020年08月03日

はじめまして。キヨラカ株式会社です。
僕らは、今春よりギャッベやハグみじゅうたんをケア(クリーニング)する事業を行っております。これまではブログを公開する場がなかったので、アートギャッベHPで紹介をさせていただいていましたが、念願の自社HPでのブログ開設。
今後は当社が行うケアメニュー「ラグケア」やご家庭でのケア方法などご紹介していきますので、是非ご覧ください。

さて、初回の本日はキヨラカ株式会社とじゅうたんクリーニング「ラグケア」の誕生についてご紹介させていただきます。

キヨラカは商品愛から生まれた会社


グループ会社であるBDコーポレーション株式会社やCOBLIN株式会社では、アートギャッベやハグみじゅうたんを提携ショップ様と共に全国のお客様にお届けてしています。
特にアートギャッベに関しては20年ほど前から現地イランへ年に3-4回趣き、織り子さんと同じ空気を吸い、同じ景色を見て、心を織り子さんに近づけてから、感性に響くものを選定してまいりました。
僕も何度か選定でイランへ渡航し、アートギャッベとの素晴らしい出逢いを経験しました。
アートギャッベはウールを草木で染めて織り子さんの感性で織りあげるデザイン性豊かなじゅうたんですが、実用性も非常によく汚れづらく何十年と長く使えるんです。
ただ、長く使うにはたまにはケアをしてあげることが必要です。人の髪の毛も洗うことによってサッパリするように、羊のウールも同様です。
せっかく長く使えるじゅうたんなら、より良い状態で長く使っていただきたい。そして、アートギャッベやハグみじゅうたんを届けるだけではなく、お客様には気持ちよい状態で使っていただきたい、との思いからケアについて考え始めたのがきっかけでした。
その思いを行動に移し、勉強し、形となったのがキヨラカ株式会社です。社名の由来は、もちろんケアするじゅたんもそうですが、僕らの姿勢も清くあること。そんな思いからつけました。名前負けしないように努めていきます。

なぜ、クリーニングではなく「ケア」なのか


アートギャッベやハグみじゅうたんを洗うメニュー名をどうするか?
僕がひとつ芯を持って思っていたのが「素材にやさしくあること」。確かにアートギャッベやハグみじゅうたんは丈夫さも特徴ですが、きれいになればいいというものではありません。長く使っていただくには洗うときに素材に配慮することが大切です。
これまで多くの洗いの工房や現場を拝見させていただきましたが、結構みなさんゴシゴシ、ガツガツやるんです。
もちろん洗うのが仕事ですから当然のことなんでしょうけど、アートギャッベを現地まで買付に行き、織り子さんの想いも含めて日本に持ち帰ってきているつもりでいる僕にとっては、到底受け入れられず、「素材にやさしくきれいにする」というのがテーマとなりました。
それと僕らが目指すのは、洗うだけではないんです。
洗うだけでしたらクリーニングという名をつけても良かったのですが、なんだかしっくりこず。
残念ながらご購入いただいたときの状態より、良くすることは僕らにはできません。でも、丁寧にお手入れをすることによって今の良い状態をより長く続けていただくことはできます。
そのためにクリーニング以外にもシミを除去したり、ほつれを直したり、毛並みを整えたりと、ちょっと手を加えることによってまたそのじゅうたんがイキイキする、そのようなことができればと思っています。
そう考えるとクリーニングでもなくエステでもなく、「ケア」が僕らがやりたいことにピッタリなのではと思い、じゅうたんのケアメニュー「ラグケア」が誕生しました。
実際アートギャッベを織っているイラン・カシュガイ族の方々も汚れれば洗って、ほつれれば補修して、何十年と長く使っているんですね。そんな想いもラグケアには詰まっています。

僕らの姿勢

社名のように、澄みきった美しさを行動にも意識にも持つこと。
この気持ちは常に心に刻みながら過ごしていきたいと思います。それとこの事業を通じて、未来の子どもたちに何かを残すこと。
なにか物品的な高価なものは残せませんが、安心して過ごせる環境はひとりひとりの努力で残せるのではないか。そう考えています。
そこで僕らにできることは微々たるものですが、本事業スタートと共にオリジナルの汚水循環器を用意しました。じゅうたんはきれいな温水で洗いますが、洗ったあとは汚水です。お預かりするじゅうたんによっては嘔吐物やペットのおしっこも染みこんでいるものも多くあります。それを垂れ流しにするわけにはいきません。


販売スタッフは織り子さんや生産者の方々の想いを受けとめ、商品だけではなくその想いも一緒にお客様に届けています。
表向きだけ聞こえのいい言葉を並べるのではなく、長く使えるものだからこそ、長く使うためのケアが必要であり、そのケアに携わらせていただいている以上、僕らにできることは未来の子どもたちへ安心できる環境を残すことではないかと思っています。

汚水を循環器へ流入し、きれいな水にしてリサイクル。当社ではその水をお店の庭に撒いています。言わなければ分からない、自己満足の世界かもしれませんが、誰も見ていないときこそほど、清らかな姿勢でありたいものです。

ここまで来るのにだいぶ長い年月が経ちましたが、まだまだ勉強の身です。
ただ、アートギャッベやハグみじゅうたんへの愛着は誰よりも持っています。
引続き、この場を通じて情報を発信していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。